毎年9月10日~16日は、自殺対策基本法により「自殺予防週間」と定められています。
全国の自殺者数は、平成10年を境に急増し、以後毎年3万人前後の高い水準で推移していましたが、平成22年以降減少を続け、令和元年には20,169人となっています。また、千葉県内では平成15年の1,469人をピークに年々減少し、令和元年度は977人となっています。
全国と県内ともに減少傾向ではありますが、依然として多くの方が自ら命を絶っています。
国や地方公共団体、関係団体では「いのちを支える自殺対策」として、インターネット広告(下表参照)やポスターの掲示等、様々な啓発活動を実施しています。
そのほか、心の悩みや生活・健康上の問題を抱えている人など、自殺の危険を抱えた方に気づき、適切にかかわる「ゲートキーパー」と呼ばれる支援者の養成も推進しています。
このゲートキーパーには、地域のかかりつけ医や保健師、行政や関係機関など相談窓口の専門職のほか、民生委員・児童委員や保健推進員などもその対象とされています。
その役割は、専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場や職業に応じて、悩んでいる人に寄り添いながら「孤立・孤独」を防ぎ支援していくこととされています。
ゲートキーパーは、日頃の民生委員・児童委員活動と同様、「悩んでいる人に気づく」・「声をかけ、話を聴く」・「必要な支援につなぐ」・「見守る」ことがその役割です。ぜひ、厚生労働省HPに掲載されている下表「ゲートキーパー養成研修用動画」や「ゲートキーパー養成研修用テキスト」などをご覧のうえ、地域での活動にお役立てください。
※参考及び引用文献:厚生労働省HP・警察庁HP・県庁HP(下表リンクあり)
ゲートキーパー・自殺予防関連サイト
厚労省 | ●「令和2年度の取り組みについて」 「自殺予防週間」の概要や、ポスターのデータ、関係団体の取り組み、インターネット広告、Buzzfeed配信番組などを掲載。 |
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●「まもろうよ こころ」 電話相談やSNS(Line・オンラインチャット)、支援情報検索サイト、その他相談先などを掲載。 |
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●命を守る「ゲートキーパー」とは? ゲートキーパーの役割や養成研修動画・テキストなどを掲載。 |
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●「自殺の統計:最新の状況」 | |
警察庁 | ●「自殺者数」 |
千葉県 | ●「自殺に関する統計」 |
●「千葉県の自殺の現状」 |